真夜中のエキストラ
池島ゆたか監督の映画『Stage(仮)』のエキストラに参加する為
真夜中の阿佐ヶ谷駅にやってきた。
池島組の助監督さんから
ピンク映画は35mmフィルムで撮影していると聞き
一度現場を見たかったので眠い目をこすり参加。
#こんな理由で来たのはおそらく柳だけだろう…
商店街はハロウィンとジャズストリートと秋祭りのコラボ。
助監督さんにお店に入って待って下さいと指示され
店内に入る。
おしゃれなロフトと言った感じの店内で出番を待つ
店内は照明さんが次の撮影の準備をしていた。
フィルムを使った撮影は光をたくさん当てないときれいに映らないので
照明さんは重要な存在。
しかも天井に幾つもライトをつけたり外したりで重労働
お疲れさまです。
エキストラさんに知ってる人はいない。
不安な中、ギタリスト役の桜井明弘さんを発見
桜井さんは荻窪グッドマン時代から何度か対バンしている
グッドマンの出演者。
今回のエキストラも桜井さんの縁で池島監督を知り
招待していただいたようなもの。
桜井さんにいろんな話を聞いた。
意外にもスタッフに女性が多いとか
#脚本と音楽が女性。助監督にも女性がいます。
写真業界では巨匠の域に達している人がスチール(写真)やってたりと
たくさんの発見があった。
う〜ん、侮れないぞ、ピンク映画。
35mmフィルムより驚いたこと
なんと
録音機材がオープンリール!!
パイプ加えたおじさんがキュルキュルと操作している。
うわ〜っ!すごいすごい。
映画は今回が初めてじゃないので待つのは慣れてる。
と、いうか待たせる側(カメラとか音声)もやったことがあるので
時間をかけてもベストな設定をしてほしいと思えば待つのはそんなにつらくない。
エキストラ含め役者さんは待つのも仕事の一つなんじゃないかな。
主役級の人は待つことを楽しんでるように見えたもんな。
やっとカメラがホールにやってきた!
助監督さんの
『お待たせしました!それでは撮影始めまーす』
の一言の次に始まったのは
スモークの散布!
ライヴハウスのシーンの撮影が始まった。
ヒロインの佐々木麻由子さんとギタリスト役の桜井明弘さん。
一番右で立っているのが池島ゆたか監督
ワンカット撮るのに準備が大変
監督や助監督が演技指導している間に
カメラが移動し、照明を調整する
そして巻き尺や照度計で距離や照度を測ってフォーカス決める。
フィルムのカメラはフォーカスマンがピントを合わせるってホントだったんだ!
初めて見る匠の技にただただ驚いてばかり。
熱心に演技指導する音楽の大場一魅(ひとみ)さん。
#手前の後ろ姿の女性。
監督の怒号が飛び交う中進行して言う撮影…
一晩なんてあっという間に過ぎた。
エキストラの一部は朝8時に解散。
私もその中の一人。
最後まで残ったエキストラさんは
昼頃まで撮影したらしい。
すべての撮影は夜の11時まで続いたと聞いた。
前日の10時スタートだから…
なんと25時間撮影!!
お疲れさまです…ほんと。
柳は家に帰ったら次の日の朝までほぼ一日中眠っていました…