リュウセイズム

シンガーソングライター・二胡奏者 柳 静(りゅう・せい)の活動報告

表現とはなんぞや?と自問自答

今日は2つお出かけをした。
体調のことを考えて一日に2件のスケジュールを入れることはしないのだが
今日はどちらも出て行きたかった。

昼は近所の神社へお囃子のお稽古見

アポ無しで練習所に向かったので
見学していいか聞いてから練習所に上がることに。


子供達が太鼓の練習をしていた。
譜面はあるものの基本は口伝で
テンテケテケトン…といいながら
教えていた。


途中で会長さんが登場。
練習を見学させてもらいながら
会長さんと少しお話しをした。


大人の練習が始まると
心の底にある何かが踊り出す感じがした。
求めているんだな、こういうリズムを。


子供達に教えていた方は6歳の頃からお囃子を続けているという。


子供の頃から大人になっても何かをやり続けたという経験が無いので
すごいな〜、と思いながら
いったん家に帰った。

夕方から向井千惠さんのワークショップ


伝統を引き継ぐお囃子とは相反する
即興という型のない表現を目指す場所。


即興二胡の第一人者、向井さんに初めてお会いするということで緊張していた
このワークショップに誘ってくれたさのともさんの姿がないので借りて来た猫状態。


向井さんが会場づくりなど指示してくれたおかげで
なんとか場になじむことができた。


ワークショップは自己紹介から始まった。
コントラバス・チェロ・ダンス・VJ…
いろんな楽器やジャンルの人が集まった。

最初はくじ引きで決めたTrioでの即興

コントラバスとダンスとの共演。
空間が広かったので立ち弾きすることにした。


けっこう会場を走り回って弾いた。
グッドマンじゃ絶対出来ない。

次はくじ引きで決めたDuoでの即興

VJさんと共演することになる。
壁に映し出される映像がとても幻想的で
花火を表現するつもりで走り回ったりジャンプしながら二胡を弾いた。


見ていたさのともさん曰く
二胡なのにスーホの白い馬が見えた』
そうな。

最後は半分に別れての団体即興

ダンスの人の動きが何とも言えなかったのでそれにくっついて
いろいろやっていた。もう頭はカラッポ。
さのともさん曰く
二胡で闘牛をしているようだった』
そうな。


私じゃない私がこの場所にはいた、
それって、なんだかすごい!


TrioやDuoでは踊りやPianoを弾いていた向井さんが二胡を取り出し
パフォーマンス。
やっぱり華がある。
他の人の表現を楽しみながら音を足して行くような感じ。


『表現とは何ぞや?』と問いかけられ
言葉では表せないならない答えをもらった。
予想を遥かに超えた、刺激的なワークショップだった。


帰りにさのともさんは
『こんなに動けて他の人のおもしろいパフォーマンスも見られて
これで1,000円だなんてすごく得した!』
と言っていた。


そんな台詞、サラっと言えるようになりたい。